神々がお鎮まりになる春日山から湧出する水谷川(みずやがわ)は人々を潤す命の流れとして大切にされてきました。
そんな聖なる川のほとりに鎮まる九つの神社を巡る「開運招福 水谷九社めぐり」で福徳を授かるように祈願してきました。
春日大社の水谷九社めぐり 受付場所や参拝の手順 初穂料について
水谷九社めぐりは九つの神社を順番に参拝して、そのご利益に与かり(あずかり)運気が上昇するといわれています。
下の地図の数字の1~9まで順番に参拝していきますが、最初に受付(地図の右上)で申し込みをする必要があります。
受付の場所は春日大社の御祈祷所になります。
御祈祷所の場所は春日大社駐車場から「二之鳥居」の方に行かずに「総宮神社」「一言主神社」の方面の緩やかな上り坂を200mほど歩いたところの左手にあります。
春日大社の駐車場に車を止める場合は料金所を通過してすぐの場所に止めると御祈祷所に近いのでおすすめです。
御祈祷所で初穂料1,500円を納めると「祈願札」を授かります。
祈願札には「願意」「氏名」を書きます。
私の場合は「家内安全」と願意を書きましたが、
- 合格祈願
- 安産祈願・子授け祈願
- 恋愛成就
- 商売繁盛
- 無病息災
などなど・・・今の自分にあった願い事を書くといいです。
この祈願札をこれからめぐる九社のお社にお供えしてお参りしていきます。
祈願札は神様に文字が読める方向に向けてお供えします。
お供えしたら「二礼二拍手一礼」でお参りをします。
そして、お供えをした祈願札を持って次のお社に参拝に行きます。
これを繰り返して九社すべてをお参りしたら最初の受付(御祈祷所)に戻って参拝を済ませます。
開運招福水谷九社めぐりの基本情報
- 受付場所:御祈祷所
- 初穂料:1,500円
- 受付時間:9:00~15:30
水谷九社めぐりで授与される御朱印とお守り
水谷九社めぐりを済ませると特別な御朱印とお守りを授与されます。
「奉拝 水谷九社めぐり」と墨書きと日付が入った九つの神社の御朱印です。
お守りと祈願札の上の部分をくりぬいたものをいただけます。
この丸い祈願札はお守りのポッケットに入れて大切にしまっておきます。
この丸い札は実際に九社の神様にお供えしたものなので、相当なパワーをいただていることと信じて大切にしています。
水谷九社めぐりの所要時間について
水谷九社めぐりの受付から参拝方法をご紹介いたしました。
受付を済ませてからに九社めぐりにかかった所要時間は30分でした。
総距離は正確に測ったわけではありませんが1km程度だと思います。
いつ来ても思いますが、春日大社の境内は空気が良く体が軽く感じるので疲れるということがありません。
これも日本有数のパワースポットである春日大社の恩恵かもしれませんね。
【関連情報】
若宮十五社めぐりも人生における様々な難関をお守りいただける15の神様を巡ります。
水谷九社めぐりの神社
第一番 総宮神社/そうぐうじんじゃ
【御祭神】
伊勢・春日・八幡大神様
白山大神様 三光宮様 二上権現様 北向荒神様 窪弁財天様 睡大神様
【御神徳】
建築・家宅守護
住まいを授け、住む人の平安をお守りになる神様。建築・土木関係者の信仰も篤く、地鎮祭や引っ越しの際にお参りするとよい。
第二番 一言主神社/ひとことぬしじんじゃ
【御祭神】
一言主神(ひとことぬしのかみ)様
【御神徳】
一願成就
一言信仰の御霊験高く、一事を真剣に祈願すれば叶えてくださる神様。物事の善悪を判断する力を与えてくださる神様としても信仰が篤い。祈願が成就した暁には感謝の心を籠め、鳥居を奉納するしきたりがある。
第三番 龍王社/りゅうおうしゃ
【御祭神】
龍王大神(りゅうおうおおかみ)様
【御神徳】
運気上昇・金運財運守護
天に昇る龍の如く運気を上昇させ、富貴に導く神様。龍王社はかつて勅額門を備えた壮麗な安居屋の鎮守社として、また春日における龍神信仰の中心的なお社として、広く崇敬を集めていたが明治時代、総宮神社に合祀された。創建1250年を機に140年ぶりに龍王社を再興した。
第四番 水谷神社/みずやじんじゃ
【御祭神】
素戔嗚命(すさのおのみこと)様
大己貴命(おおなむちのみこと)様
奇稲田姫命(くしなだひめのみこと)様
【御神徳】
病気封じ・八方除け
難病・疫病を封じ、地相・家相・方位・日柄などから現れる災難を取り除き、福徳円満をもたらす神様。
水谷神社の本殿に向かい合うようにお祀りされている「子授石(こさずけいし)」。
その名の通りこの石を清めると子宝に恵まれるご利益があり夫婦のパワースポットとして人気です。
第五番 浮雲神社/うきぐもじんじゃ
【御祭神】
天児屋根命(あめのこやねのみこと)様
【御神徳】
運気向上・福徳増進の神
将来を見通す御力に優れ、運気を向上させ、福徳を増進させて下さる神様です。かつては興福寺四恩院の十三重塔の守護神であり、生命の源である水を司る龍神としても信仰され雨乞の祈願も盛んに行われた。このお社にお参りすれば神々がご降臨になった霊峰御蓋山(みかさやま)の頂、浮雲峰に鎮座する本宮神社を登拝するのと同じ霊験がある。
第六番 聖明神社/せいめいじんじゃ
【御祭神】
聖明神(せいめいのかみ)様
【御神徳】
生気横溢(おういつ)・家庭の守り神
人々に生気をみなぎらせ、日々の生活全般をお守りくださる慈愛に満ちた神様。御祭神は桓武(かんむ)天皇にご縁のある京都の平野神社にお祀りされる今木神(いまきのかみ)と御同神ともいわれる。もと興福寺四恩院にあったお社で、近世には陰陽師が祭祀にかかわるなど陰陽道とのつながりも深い。
第七番 愛宕神社/あたごじんじゃ
【御祭神】
火産霊神(ほむすびのかみ)様
【御神徳】
火伏・必勝
火難を防ぐ愛宕権現で台所や厨房の守り神として、勝負事(争いごと)を勝利に導く神様としても信仰される。
第八番 天神社/てんじんじゃ
【御祭神】
天常立尊(あめのとこたちのみこと)様
【御神徳】
延命長寿・災難消除・受験合格
延命長寿・災難消除の御霊験高く、北野天神と御同神とされ、学業成就・受験合格・資格取得の神様としても信仰される。
第九番 船戸神社/ふなどじんじゃ
【御祭神】
衝立船戸神(つきたつふなどのかみ)様
【御神徳】
交通安全・厄除
伊弉諾尊(いざなぎのみこと)様が投げた杖から御出現されたと伝えられ、経津主命(ふつぬしのみこと)様の御伴神(みとものがみ)とされる神様。その昔、京都の御所から春日の神々様に祈りをささげるために遣わされた摂関家の姫君、斎女(さいじょ)・内侍(ないし)が通った内侍道。そして御本殿から水谷神社を経て東大寺二月堂に向かう水谷道が交わる所に御鎮座になり、交通安全や邪気の侵入を防ぐ塞神(さえのかみ)として信仰されている。
尚、御祈祷所での交通安全の御祈願は春日皇大神様に御守護を願うものであるが、船戸神社の尊い交通安全のご加護もいただくべく、特別に船戸神社ご神域に車祓所が設けられている。
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