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東大寺大仏殿の見どころ!拝観料やアクセスも紹介

東大寺大仏殿の見どころ

奈良を象徴する大仏さまが安置されている「東大寺大仏殿(とうだいじだいぶつでん)」の見どころをご紹介いたします。

大仏殿は正式名称を「東大寺金堂(とうだいじこんどう)」といい国宝に指定されている国内最大級の木造建築物です。

奈良観光を語るうえで素通りできない存在感を持ち「東大寺といえば大仏殿」といっても言い過ぎではありません。

これほどの知名度抜群の大仏殿ですが、その魅力は?と問われた時にスラスラとこたえられる人は意外と少ないのではないでしょうか?

  • 子供に大仏殿について説明してあげたいお父さんお母さんへ
  • 修学旅行で奈良に行くことになった学生さんへ

ただ漠然と拝観するのではなく、ポイントを押さえて拝観するほうがきっと面白いと思います。

そんな方に改めて大仏殿の見どころをご案内いたします。

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東大寺大仏殿の大きさは?世界最大級の木造建築

大仏殿はご本尊「奈良の大仏様」を安置するお堂です。

大仏殿の見どころの一つ目は世界最大級の木造建築物である大仏殿そのものですね。

大仏殿は平安時代(1181年、治承4年)と戦国時代(1567年、永禄10年)に2度の戦火により焼失し、現在の大仏殿は江戸時代(1709年、宝永6年)に再建された3代目になります。

東大寺大仏殿の見どころ

現存する大仏殿は

  • 幅・・・57.5m
  • 奥行き・・・50.5m
  • 高さ・・・49.1m

と、木造建築物としては世界最大級の大きさを誇ります。

実際に目の前で見るとあの形からは想像できない迫力のある大きさです。

現在のものでも迫力満点ですが、奈良時代に創建された当時の大仏殿の幅は約86mと現在の1.5倍もあったといいます。

江戸時代に再建された大仏殿の幅が3分の2ほどに縮小されているのは創建当時の大仏殿を再現できるような巨木が入手できずにやむなく30mほど縮小した現在の姿で再建されました。

後で紹介していますが、両時代の大仏殿を比較する模型が展示されていますのでそこも見どころですよ。

大仏殿は外観を見ると2階建てのような形をしていますが、中に入って天井を見上げると吹き抜けのように高い天井になっていて、太い柱に「貫(ぬき)」と呼ばれる横木が貫通した作りになっています。

東大寺大仏殿は大仏様の建築様式

この特徴的な作りは「大仏様(だいぶつよう)」といって鎌倉時代に宋から伝わった建築様式で江戸時代に再建された大仏殿にも当時の技法が再現されています。

大仏殿の大きさもさることながら細かな作りも見どころの一つです。

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奈良の大仏様が作られた理由は?人々を見守る毘盧遮那仏

奈良の大仏様の正式名は廬舎那仏(るしゃなぶつ)または毘盧遮那仏(ぶるしゃなぶつ)といいます。

大仏様は仏像の分類でいうと如来(にょらい)になり、最上位に位置する知恵と慈悲に満ちたありがたい仏様なのです。

奈良の大仏様

大仏が作られた理由は、743年の当時、飢饉や災害のほかに政治的な混乱もあり国の未来に憂いを抱いた聖武天皇が大仏の造立を発願しました。

そして、9年後の752年に『開眼法会(かいげんほうえ)』が盛大に行われました。

奈良の大仏は銅造では世界最大級の仏像です。

奈良の大仏 大きさのデータ
  • 高さ(座高) 14.98m
  • 頭の大きさ 5.33m
  • 手のひら 2.56m
  • 耳の長さ 2.54m
  • 螺髪(頭のブツブツ)の直径 22cm

大仏様の手のレプリカは大仏殿の南に200mほどの「東大寺ミュージアム」の入り口付近に展示されています。間近に見るとより大きさを実感できますよ。

大仏様の手

奈良時代の大仏造立時には当時の国民の約半数の延べ260万人が携わりました。

また、大仏本体に約500トンもの銅が使われ人件費などを含めると建築費用は現在の価格で約4657億円もかかると試算されました。(関西大学の専門家の試算によります。)

東京スカイツリーの総工費が約650億円といわれているので相当な規模の事業だったことは想像に難くありません。

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大仏殿の模型にも注目!

大仏殿の内部は時計回りに移動するようになっています。

大仏様を拝んで左に歩いてすぐの場所にリアルな「大仏殿の模型」も展示されています。

下の写真の模型は創建当時の大仏殿を50分の1に縮小し復元したものです。

『東大寺要録』や『正倉院文書』などの文献をもとに再現したもので、現在の大仏殿と明らかに違うのが大仏殿の両サイド、東西に七重塔がそびえ立っているのが再現されています。

大仏殿の模型

この両塔は高さ100mもあったそうです。

現存する木造建築で日本一の高さの塔は東寺(京都)の五重塔が55mなので大仏殿の両脇の七重塔の大きさは想像をはるかに超えるものだったに違いありません。

なお、この塔の相輪のレプリカは大仏殿の東側に現在も展示されています。

「大仏殿から二月堂へのルート」の記事中で紹介していますのぜひご覧ください。↓

下の2枚の写真は鎌倉時代に再建された大仏殿(左)と江戸期に再建された大仏殿の模型です。

高さと奥行きは同じですが鎌倉時代の大仏殿のほうが幅が広いのがよくわかりますね。

実際に模型を間近に見ると細部にも凝った作りで見入ってしまいました。

この模型は子供にも人気があるので家族連れの方はお子さんに説明してあげるといいんじゃないでしょうか。

きっと子供さんも奈良観光に興味を示してくれると思いますよ。

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東大寺の柱くぐりにコツはあるか?

お寺という厳格なイメージで子供にとっては少々堅苦しい雰囲気の東大寺ですが、小さい子供がいる家族連れや修学旅行生で盛り上がる場所が大仏殿の中にあります。

大仏殿の柱くぐりです。

穴の開けられた柱は鬼門である北東にあります。

鬼門には邪気が滞留し気が乱れやすくなるので、気の流れをよくするために穴が開けられたのが理由のようです。

行楽シーズンになると大人から子供まで列をなして盛り上がっています。

大仏殿の柱くぐり

詳しくは下記の記事をご覧ください。

穴のサイズは「横30cm×縦37cm」と大人がくぐり抜けられるギリギリのサイズで、くぐり抜けるコツなどを求めて思い思いにチャレンジしています。

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東大寺大仏殿の御朱印 授与される場所や種類

大仏殿の御朱印は出口付近の売店で授与されます。

大仏殿の御朱印授与所
東大寺大仏殿の御朱印(華厳)
東大寺大仏殿の御朱印(華厳)

御朱印の種類は

  • 華厳(けごん)
  • 大佛殿(だいぶつでん)
  • 盧舎那佛(るしゃなぶつ)

などがあり、通常は華厳を授与されます。

御朱印を授与されるには拝観料とは別に300円の初穂料が必要です。

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大仏殿のびんずるさんは病を治す撫で仏

大仏殿を出ると左手にひときわ異彩を放つ仏像様がいらっしゃいます。
(大仏殿に向かって右側です。)

この赤い頭巾をかぶって、ちょっと「コワモテ?」だけどよく見ると優しく微笑んでいるようなお顔の仏像は「賓頭盧尊者像(びんずるそんじゃぞう)」といいます。

大仏殿の賓頭盧尊者像

賓頭盧尊者は親しみを込めて「びんずるさん」「おびんずる」などと呼ばれて全国の寺院の主にお堂の外にいらっしゃいます。

自身の患っている箇所とびんずるさんの体の同じ部分をを撫でると患部が治るといわれているありがたい仏像さんです。

詳しくは下記の記事をご覧ください。

なお、奈良には

この2か所にもびんずるさんがいらっしゃいます。

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国内最古で最大の金銅製八角燈籠

大仏殿正面にある八角燈籠は大仏開眼供養会(だいぶつかいげんくようえ)が営まれた752年頃に建てられた国内最古の金銅製燈籠です。

歴史上2度の大仏殿焼失の災難もくぐり抜け当時の姿を現代に残しています。

その高さは4m62cmで国内最大でもあります。

8面の羽目板のうち4面には雲中を駆け巡る獅子が、残りの4面には「横笛」「尺八」「鈸子(ばっし)※小さなシンバルのような打楽器」「笙(しょう)」を奏でる音声菩薩(おんじょうぼさつ)が浮彫で表されています。

また、燈籠の竿(柱)の部分には経典の一部が刻まれています。
※「横笛」「尺八」は奈良時代のものですが「鈸子」「笙」の羽目板は複製です。

目の前の大仏殿に気持ちが行ってしまって素通りしてしまいがちですが、国宝にも指定されている歴史的価値の高い文化財です。

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東大寺大仏殿の拝観料は?

東大寺大仏殿の拝観料と拝観時間

【拝観料】
大人(中学生以上) 600円/小学生 300円
(団体30名以上・・・大人550円/高校生500円/中学生400円/小学生200円)

【拝観時間】
4月~10月/7:30~17:30 11月~3月/8:00~17:00

「大仏殿・東大寺ミュージアム」セット券は割引があってお得です。

大人・1,000円/小学生400円

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東大寺大仏殿へのアクセス

大仏殿へのアクセス 徒歩の場合

  • 「JR奈良駅」から徒歩約35分
  • 「近鉄奈良駅」から徒歩約20分

以上の時間が目安になります。

近鉄奈良駅からの徒歩は程よい距離で途中に鹿が出迎えてくれるのでお勧めできますが、JR奈良駅からはやや距離がありますので駅からバスでアクセスする方法もあります。

大仏殿へのアクセス バスを利用の場合

「JR奈良駅」「近鉄奈良駅」どちらからも奈良交通の市内巡回バスが出ています。

東大寺大仏殿バス停

観光シーズンの奈良は駐車場の心配がないバス利用は特におすすめです。

目的のバス停「東大寺大仏殿」で下車します。

  • 「JR奈良駅」から約7~9分
  • 「近鉄奈良駅」から約4~5分

乗車賃はどちらも210円です。

東大寺大仏殿のバス停から大仏殿までは直線距離で300mほどですが、お土産物屋さんや南大門など途中にも見どころが満載ですので要チェックです。

バス停から大仏殿までの見どころについては下記の記事に詳しく書いています。

大仏殿へのアクセス 自動車を利用の場合

東大寺へ自動車で行く場合、駐車場の問題があります。

行楽シーズンの土日は周辺の駐車場は満車になっている確率が高く、料金も高めの設定になっています。

しかも東大寺周辺になるほど出庫時間が18:00頃と早めの駐車場も多いです。

そんな中で比較的大仏殿に近く、「料金1000円/1回」「24時間出庫できる」駐車場をご紹介いたします。

奈良登大路自動車駐車場

〒630-8213 奈良県奈良市登大路町80
TEL:0742-23-0761
営業時間 6:00~22:00(出庫は24時間可能)
駐車料金 1回1000円
収容台数 275台

【おすすめのポイント】
奈良県庁の東側の収容台数が275台の周辺では最大級の駐車場なので、満車になっていることが珍しいぐらいでいつ行っても止めることができます。東大寺大仏殿バス停へは徒歩10分ぐらいです。24時間出庫できるのも使いやすいポイントです。

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まとめ

いかがでしたか?

大仏殿の見どころを整理しておきます。

  1. 日本最大級の木造建築物と「大仏様(だいぶつよう)」という建築様式
  2. ご本尊大仏様の大きさと知恵と慈悲に満ちたお姿!
  3. 大仏殿の再建前と再建後の模型
  4. 柱の穴くぐり
  5. 大仏殿で授与される御朱印
  6. 病を治してくれる賓頭盧尊者像
  7. 世界最古で国内最大の「国宝 八角燈籠」

以上のように見どころ満載の東大寺大仏殿です。

大仏殿を拝観するだけで

  • 大仏殿の大きさに圧倒されて、
  • 大仏様の慈悲深いお姿に感動して、
  • 模型や柱の穴くぐりで子供たちも喜んで、
  • 御朱印をいただいてお守りとして、
  • 病が治るようにお願いして、
  • 世界最古で国内最大の八角燈籠の前で記念撮影

驚きや感動をいただき、遊んで、健康祈願など盛りだくさんですよ。

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