東大寺大仏殿で奈良の大仏様に手を合わせた後は二月堂までのおすすめのルート(道順)をご紹介します。
大仏殿への参拝がまだの方は奈良東大寺おすすめ拝観ルート!南大門~大仏殿の所要時間は?をご覧ください。
東大寺から二月堂まではいくつかのルートがありますが、今回は見どころ盛りだくさんのルートをご案内します。
東大寺大仏殿南東の「アショカピラー」と「東大寺七重塔相輪」(見学10分)
⇒猫段(移動や撮影など10分)
⇒東大寺鐘楼・俊乗堂・行基堂・念仏堂(移動や拝観10分~20分)
⇒東大寺三昧堂(四月堂)(拝観5分)
⇒東大寺法華堂(三月堂)(拝観20分)
⇒二月堂(拝観20分)
下の地図は東大寺境内にある案内地図にわかりやすいように番号を付けてみましたのでまずは全体を把握してくださいね。
では順番に詳しい道順をご案内します。
インドの石柱アショカピラーと東大寺七重塔相輪
大仏殿の南東の角には黄金に輝く「相輪(そうりん)」と「異国感が漂う石像」が立っています。
この石像は「アショカピラー(Ashoka Pillar)」といって古代インドで仏教を信仰したアショカ王がインド各地の釈迦のゆかりの地に建てた石柱のことです。
アショカピラーの右奥にそびえたつ相輪はかつて大仏殿の東西に建てられていた七重塔の最上部につけられていたものを再現したレプリカです。
この相輪だけでも23.3メートルもあるので七重塔全体の高さは100メートルはあったとの説もあるそうです。
七重塔の模型は大仏殿の中にある東大寺境内の模型で再現されています。
大仏殿の模型はこちらの記事で確認できます。
猫段からの大仏殿大屋根と日本三大名鐘の東大寺鐘楼
異国感漂うアショカピラーと巨大な相輪を見た後は大仏殿の東側を北に200mほど歩くと緩やかな石の階段「猫段(猫坂)」が見えてきます。
名前の由来は「ここで転ぶと猫になる」という言い伝えからきているとの説やかつて山猫が生息していたから・・・など諸説あります。
猫段の下からの風景 猫段の上からの風景
猫段の上からは大仏殿の屋根を拝むことができます。
11月中旬には紅葉の向こうに大仏殿が見える・・・といった風情のある写真が撮れる知る人ぞ知る紅葉スポットとしてもおすすめの場所です。
さらにもう少し階段を上ったところに「東大寺鐘楼(しょうろう)」が見えてきます。
通称「奈良太郎(ならたろう)」と呼ばれる巨大な鐘は日本三大名鐘の一つに数えられます。
俊乗堂
行基堂
念仏堂
鐘楼の左手には「俊乗堂(しゅんじょうどう)」、 右奥には「行基堂(ぎょうきどう)」、 そして「念仏堂(ねんぶつどう)」が建っています。
御朱印を拝受したい方は「鐘楼」の御朱印は鐘の下の受付で「俊乗堂、行基堂、念仏堂」の御朱印は念仏堂の左横の受付でまとめていただけます。
三月堂と四月堂
鐘楼から100mほど歩き売店が見えたところを左に曲がって緩やかな石段を100mほど上ります。
奈良散策の良いところはマンネリになりかけたら鹿が寄ってきてくれるのでその都度癒されるところが個人的に好きなんですよね。
鹿の目を見ると我が家で飼っているトイプードルと同じ純真無垢な目をしているのでペットを飼っている人にはわかってもらえると思います。
さて、話がそれましたが石段を上ると左手に「東大寺三昧堂(四月堂)」が見えてきます。
四月堂でも御朱印を拝受できますが、ここは受付終了時間が少し早くて16:00までですので早めの拝観をおすすめします。
四月堂は二月堂、三月堂と同じ東大寺の東の丘陵地の「上院地区」にある比較的小さな建物ですが重要文化財に指定されている歴史的価値の高いお堂です。
東大寺には国宝や重要文化財が至る所にあるのでその価値観が麻痺してしまいますが、せっかくの東大寺ですので拝観せずに通り過ぎるのはもったいない事です。
四月堂の東側にある大きなお堂が「東大寺法華堂(三月堂)」です。
元々3月に法華会(ほっけえ)が行われていたことから三月堂と呼ばれていますが現在は法華会は行われていません。
法華堂(三月堂)への入堂は有料で堂内は撮影禁止のため堂内の様子などの情報がほとんど出回っていません。
せっかくの機会なのでご自身の目で確かめてみてはいかがでしょう。
所要時間は10~20分と興味関心によって様々でしょうね。
さて、いよいよ目的地の東大寺二月堂へ向かいましょう!
東大寺二月堂からの景色を堪能!拝観料金や拝観時間は?
毎年3月1日~14日には「お水取り(修二会/しゅにえ)」が行われ、旧暦で2月になるので二月堂の名前が付けられています。
向かって右側の石段を上った右手に受納所が有り御朱印はここで拝受します。
二月堂の石段 東大寺二月堂受納所 二月堂の回廊(舞台)
お水取りの際にはこの舞台の上から「お松明」が打ち振られます。
このお堂は寛文7年(1667年)のお水取りの最中に失火のために焼失して2年後に再建されたものだそうです。
二月堂からは大仏殿の大屋根を見ることができ、奈良市内や遠くには生駒山が見渡せます。
また、これほどまでに素晴らしい景色が見渡せるにもかかわらず二月堂の入堂料は無料です。
しかも24時間入ることができるので他のお堂が17:00頃に閉まった頃に二月堂で夕焼けを見ながら奈良の景色を見るのは心が洗われるようで最高ですよ。
↓↓↓ 実は二月堂へのアクセスには裏参道もあった!?↓↓↓
まとめ
大仏殿から二月堂までのおすすめルートを紹介しました。
このルートはゆっくりと鹿と戯れながら散策するのに1時間30分もあれば一通り拝観することができるでしょう。
もう一度まとめておきます。
- 東大寺大仏殿南東の「アショカピラー」と「東大寺七重塔相輪」(見学10分)
- 猫段(移動や撮影など10分)
- 東大寺鐘楼・俊乗堂・行基堂・念仏堂(移動や拝観10分~20分)
- 東大寺三昧堂(四月堂)(拝観5分)
- 東大寺法華堂(三月堂)(拝観20分)
- 二月堂(拝観20分)
以上のようなルートと時間配分(所要時間)で拝観すると見どころをバッチリ抑えることができますよ。
時間はあくまでも目安なのでご自身のペースで楽しんでください。^^
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