奈良の大仏様で有名な東大寺の境内はあまりにも面積が広いのですべてのお堂を参拝するにはかなりの計画と時間が必要となってきます。
あの奈良の大仏様が安置されている大仏殿が“東大寺のすべて”と思っている人が意外とたくさんいらっしゃるようですが、お水取りで有名な「二月堂(にがつどう)」 や「法華堂(ほっけどう)」「戒壇堂(かいだんどう)」 も東大寺境内にあります。
東大寺では無理に1日ですべてを見て回ろうとせずにゆっくりと見学するほうが楽しめるはずですよ。
ということで、今回は大仏殿交差点から東大寺門前のお土産屋さんが並ぶ参道をスタート地点として
- 東大寺南大門
- 東大寺大仏殿(金堂)
以上を拝観した場合の所要時間や見どころ、必ず見ておきたいポイントや人気の撮影スポットなど順番にご紹介いたします。
大仏殿参拝のルートと所要時間は?
大仏殿交差点~東大寺南大門~大仏殿のおよその所要時間は下記のとおりです。
- 大仏殿交差点~東大寺南大門(徒歩20分)
歩くだけなら5分で十分ですが、鹿にエサをあげたり、お土産物を見ながらゆっくりと歩いた場合20分ぐらいあれば堪能できるでしょう。 - 東大寺南大門(見学:10分)
写真を撮ったり休憩したり、南大門はゆっくりと見学している人が多いポイントです。 - 東大寺南大門~鏡池~東大寺中門(徒歩&見学10分)
鏡池での写真撮影や中門見学など10~20分もあれば十分です。 - 東大寺大仏殿拝観(拝観時間40分~50分)
大仏殿は見どころが満載なので40分、混雑具合によっては50分は予定しておいたほうがゆっくりと拝観できるでしょう。
時間はあくまでも目安ですが、1時間30分前後の予定を立てておけば良いでしょう。
では、南大門~大仏殿の見どころを順番に詳しく見ていきましょう!
金剛力士像 阿形像 吽形像が守る東大寺南大門~なんだいもん
まずは東大寺門前のおみやげ物屋さんが並ぶ参道からスタートします。
ここは奈良公園の中でも最も観光客の多いエリアの一つで、 鹿とふれあえるエリアでもあります。
せっかくの奈良観光、鹿せんべいの屋台が数か所あるのでまずは鹿とふれあってから参拝するのもおすすめです。
ここに限らず奈良公園の鹿は人に慣れていて鹿せんべいを持っているとわかるとすごい勢いで寄ってく来てあっという間に囲まれてしまうので注意してくださいね。
鹿と戯れた後はお土産物屋さんの通りを抜けてまっすぐ200メートルほど歩くと目の前に東大寺南大門がド~ンと目に飛び込んできます。
東大寺南大門は高さが25メートルもある日本最大級の山門です。
読み方は「南大門=なんだいもん」と読みます。
そして門の左右には国宝の金剛力士像(仁王像)がそびえたっています。
正面から見て左に「阿形(あぎょう)像」右に「吽形(うんぎょう)像」が安置されていますが、この立ち位置は通常の金剛力士像とは左右が逆になっていて東大寺の七不思議のひとつともいわれています。
高さは8.4メートルもある巨大な木造で間近に見るとその迫力に圧倒されます。
金剛力士像に目が行ってしまって気付かない人もいるようですが門の反対側には石造獅子一対がありますのでここも要チェックです。
ひっそりと安置されているものの石造獅子は制作時期が判明しているものとしては日本最古のもので「重要文化財」に指定されている貴重な物なので要チェックですよ。
東大寺中門前の鏡池は絶好の撮影ポイント
南大門を通り抜けると右手に「鏡池」が見えてきます。
水面が穏やかな日に撮影すると大仏殿が池に逆さに映って幻想的な雰囲気があり人気の写真撮影のポイントなので押さえておきましょう。
鏡池は紅葉の撮影スポットとしても有名なので11月中旬には特におすすめですよ。
鏡池の向こうには東大寺中門が見えています。
正面から見た中門です。
門の左手には「持国天(じこくてん)」右手には「兜跋毘沙門天(とばつ びしゃもんてん)」が安置されています。
ここも大仏殿に入場する前に要チェックですよ。
東大寺大仏殿の見どころは?
中門に突き当たり、左に100メートルほど歩いたところが大仏殿の入堂口になります。
写真は2月の土曜日の様子です。気候がいい春の土日やゴールデンウィークや夏休みだと混雑していることもありますが、ディズニーランドやUSJと比較すると大したことはありません。
入堂口付近から撮影した大仏殿です。
この形からは想像もできないぐらい巨大な建物ですね。
上の写真の大仏殿の周囲に米粒ぐらいに見えているのが人ですのでその大きさがわかっていただけると思います。
参考までにサイズは「高さ46.8m」「間口57m」「奥行50.5m」で世界最大級の木造建築です。
大仏殿前には国宝の八角灯籠(上の左の写真)と病んでいる箇所をなでると治るといわれている賓頭盧尊者像(上の右の写真 )がありますのでチェックしてください。
特に 八角灯籠は「さり気なく」置かれているのでついつい止まらずに通り過ぎてしまいますが「日本最古で最大の灯籠」として国宝に指定されていますので立ち止まって確認してくださいね。
さて、いよいよ大仏様とご対面です。
奈良の大仏さんで親しまれていますが正式名称は「東大寺盧舎那仏像(とうだいじるしゃなぶつぞう)」といいます。
高さ約14.7メートルもあり間近で見ると圧倒されます。
大仏様の頭の粒々、螺髪(らほつ)の1個がサッカーボールと同じ直径21センチもあるので、その大きさが想像できますよね。
さて、大仏殿の中は時計回りで拝観するように決められています。
大仏殿の見どころは一言では語りつくせないので、ほんの一部ですが紹介いたします。
大仏様の後ろ(北側)には大仏殿の創建当初の模型(50分の1)が展示されています。
今では見られない七重塔の姿もあるのでぜひチェックしたいですね。
東大寺の柱の穴をくぐり抜けるとご利益があるといわれている「柱くぐり」です。
柱は大仏様の右後ろ、方角で言うと「北東」の柱になります。
ここは鬼門で邪気を逃がす意味で柱に穴を開けたと言われています。
待っている人の列は土日だと写真のように10メートルほどの長さなのですぐに順番が回ってきます。
さて、いよいよ大仏殿の出口付近にやってきました。
出口手前に売店があり、大仏殿の御朱印はここで拝受します。
以上で東大寺南大門~大仏殿の拝観コースは終了です。
あとはご自身の目で確かめてくださいね。
まとめ
東大寺南大門~大仏殿参拝の所要時間は約1時間30分です。
見どころとして
- 南大門の金剛力士像
- 鏡池から見た大仏殿
- 中門の「持国天(じこくてん)」「兜跋毘沙門天(とばつ びしゃもんてん)」
- 大仏殿参拝
以上で紹介してきた場所は東大寺の一部でしかすぎません。
また日を改めてご紹介しますので引き続きご覧ください。
コメント