奈良市内で一番最初に咲く氷室神社の枝垂桜は「奈良の一番桜」といわれています。
二月堂のお水取りが奈良に春の訪れを告げる行事といわれていますが、五感で春の訪れを感じさせてくれるのがここ氷室神社の一番桜が咲くころではないでしょうか。
では、3月末の観光客でにぎわう氷室神社の様子を満開の桜の写真とともにご案内します。
また、氷室神社へのアクセスや駐車場情報もお伝えします。
奈良の一番桜 氷室神社のしだれ桜の見ごろは?
氷室神社の桜は「奈良の一番桜」というだけあって、例年3月末日には満開を迎えます。
氷室神社の公式ブログの情報をもとに満開から葉桜になるまでの経過を数年分まとめましたので参考にしてください。
上記の見ごろは「しだれ桜 」のものですのでしだれ桜が散り始めた頃にソメイヨシノが咲き始めるので氷室神社の桜はこの後もしばらくは楽しめます。
氷室神社のしだれ桜の現状
さて、今年(2019年)も3月末日の氷室神社では枝垂桜が満開を迎えていました。
しかし、今年の氷室神社の桜は以前とは違い非常にさみしい状態になっていました。
氷室神社の「四脚門(よつあしもん)」の東側にある桜はエドヒガン系の枝垂桜で樹齢100年になります。
100年といえば老木の部類に入るのでしょうが、エドヒガンは樹齢1000年を超えるものもあるというからまだまだ頑張ってほしかったと誰もが思うところでしょう。
2013年12月に悪性の腫瘍を切除するために枝を切り落とし、ここ数年は元気がなく樹勢が衰えていました。
それに追い打ちをかけるように2017年6月の暴風雨で比較的元気だった枝が折れた事をきっかけに急速に衰えてきたようです。
そしてついに2019年3月写真の左側の枝も枯れてしまい伐採されてしまいました。
満開を迎えてはいるものの、かつては狛犬に覆いかぶさるように美しい桜でしたがご覧のようにさみしい限りです。
さみしい枝ぶりにはなりましたが、現在も樹木医の指導のもとに樹勢回復を目指して作業が行われているそうです。
また、この枝垂桜の種から育てた幼木が本殿裏の「幼木養成エリア」で人知れず育てられているとのこと。
何年か後に立派になった“子供たち”とともに訪れる参拝者を楽しませてくれることを願うばかりです。
門の扉に貼られていた「枝垂れ桜の現状と花咲寄進のお願い」という張り紙です。
病気になったしだれ桜を含めて氷室神社の桜の維持管理には相当な費用が掛かるのは想像に難くありません。
1人1人の力は小さなものですけど、できる限りの協力はしていきたいですね。
氷室神社の桜が満開!しだれ桜にソメイヨシノも!
さて、「四脚門」前の桜が復活するまでは東側の桜が氷室神社の主役です。
あふれんばかりのボリュームです。綺麗な花を咲かせて満開です。
普段はひっそりしている氷室神社ですが満開の週末はさすがに観光客でいっぱいでした。
下の写真は池の横に咲いているソメイヨシノ。奈良公園内の他の場所にあるソメイヨシノは「七分咲き」でしたが、氷室神社のソメイヨシノは枝垂桜につられてか、負けじと花を咲かせて満開でした。
本殿側の階段の上から撮った景色です。写真中央に咲く桜(エドヒガン)も満開です。狛犬の後ろに写っている白い花は「ハクモクレン」ですが3月20日頃が見ごろだったようです。
鳥居から見た参道の様子。
氷室神社へのアクセス
氷室神社へのアクセス、「バス」「徒歩」「自動車(駐車場)」のそれぞれの行き方をご案内します。
氷室神社
〒630-8212奈良市春日野町1-4
電話 0742-23-7297
FAX 0742-23-7298
氷室神社へバスでアクセス
JR奈良駅、近鉄奈良駅から市内循環バスが出ています。
※氷室神社・国立博物館前で下車
氷室神社へ徒歩でアクセス
近鉄奈良駅から県庁方面へ→「県庁東」交差点の地下道を渡って北東側の道に出ます→地上に出て東に200mほど歩いた左手に氷室神社があります。
※近鉄奈良駅から10~15分ほどの距離です。
氷室神社の駐車場情報
氷室神社の駐車場は約30台の収容台数があります。桜が満開のこの時期は当然ながら満車です。
ただし、60分の時間制限が設けられていますので回転は意外と良いほうだと思います。
料金は1回500円です。
時間制限があるので奈良公園や東大寺、春日大社などに行く予定がある場合は近くの民間駐車場に止めたほうが良いでしょう。
おすすめの近くの駐車場をご案内します。
まとめ
氷室神社のしだれ桜は3月20日過ぎから開花し始め、見ごろは3月下旬~4月上旬の1週間足らずの短い期間です。
ただ、しだれ桜が散り始めた頃に敷地内のソメイヨシノが見ごろを迎えますのでしばらくは楽しましてもらえます。
一番メインの樹齢100年の桜が残念なことになりましたが、この先の治療で少しでも元気に復活してくれることを願います。
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